築年数が経つと、モルタル壁にクラック(ひび割れ)ができてしまうことがあります。
小さなクラックでも放置すると、雨漏りや建物の劣化につながる可能性があり、早めの対処が重要です。
見た目だけでなく、建物の寿命や安全にも影響するモルタルのクラック補修。
一体どのように対処すれば良いのでしょうか。
適切な補修方法や費用を抑えるためのポイントを知りたい方も多いはずです。
そこで今回は、モルタルクラック補修について、具体的な方法や費用、業者選びのポイントまで解説します。
モルタルクラック補修の適切な方法
クラックの幅と補修方法
クラックの幅によって、適切な補修方法が異なります。
0.3mm未満の小さなクラック(ヘアクラック)は、表面補修工法で対応できます。
これは、エポキシ樹脂やポリマーセメントなどの材料をクラックに塗布したり注入したりする比較的簡単な方法です。
一方、0.3mm以上の幅があるクラックや、構造に影響を与える可能性のあるクラックは、注入工法などのより専門的な補修が必要になります。
注入工法では、エポキシ樹脂などの材料をクラック内部に注入して強度を高め、雨水の浸入を防ぎます。
ひどい場合は、はつり作業(クラック周辺のモルタルを削り取る作業)や、外壁の再施工が必要となる場合もあります。
表面補修と注入工法の違い
表面補修工法は、比較的浅いクラックに有効な簡便な方法です。
費用も安く、短時間で施工できます。
しかし、クラックが深い場合や、構造的な問題がある場合は効果が限定的です。
注入工法は、深いクラックや構造的なクラックに有効です。
クラック内部に材料を注入することで、強度を高め、雨水の浸入を防ぎます。
費用は表面補修工法より高くなりますが、より確実な補修効果が期待できます。
補修工事の流れと注意点
一般的な補修工事の流れは、まずクラックの調査と診断から始まります。
その後、適切な補修方法を決定し、材料の準備、施工、そして仕上げとなります。
施工後には、補修箇所の状況を確認し、必要に応じて追加の処置を行います。
注意点としては、専門業者に依頼することが重要です。
経験豊富な業者は、適切な診断を行い、最適な補修方法を提案してくれます。
また、施工前には必ず見積もりを取り、費用や施工内容をしっかりと確認しましょう。

費用を抑えるためのポイントと業者選び
モルタルクラック補修の費用相場
モルタルクラック補修の費用は、クラックの大きさ、深さ、補修方法、そして施工場所によって大きく異なります。
小さなクラックの表面補修であれば、数千円から数万円程度で済む場合もあります。
しかし、注入工法や大規模な補修が必要な場合は、数十万円から場合によっては数百万円かかることもあります。
費用を抑えるための工夫
費用を抑えるためには、まずクラックの早期発見が重要です。
小さなクラックであれば、比較的安価な表面補修で済む可能性があります。
また、業者から見積もりを取り、比較検討することも大切です。
業者によって価格や施工内容が異なるため、最適な業者を選ぶことで費用を抑えることができます。
信頼できる業者選びのポイント
信頼できる業者を選ぶには、いくつかのポイントがあります。
まず、施工実績や経験豊富な業者を選びましょう。
また、保証内容やアフターサービスもしっかりと確認することが大切です。
口コミや評判なども参考にすると良いでしょう。
契約の注意点
契約前に、不明な点があれば必ず業者に質問し、納得してから契約するようにしましょう。
契約書の内容もきちんと確認し、トラブルを防ぎましょう。

まとめ
モルタルクラックの補修は、クラックの幅や深さ、発生原因によって適切な方法を選ぶことが重要です。
表面補修と注入工法といった異なる工法があり、費用も大きく変動します。
信頼できる業者を選ぶ際は、施工実績や保証内容、アフターサービスなどを確認しましょう。
そして、契約前には見積もり内容を十分に理解し、不明点を解消してから契約することが大切です。
これらの点を踏まえることで、適切な補修を行い、建物の寿命を延ばすことにつながります。
当社の完全自社責任施工はコストダウンを図るだけでなく、お客様と直接コミュニケーションをとりながら質の高いご満足いただける工事を行っています。
大規模修繕の際はぜひ当社までご相談ください。